世の中に愕然とした

世の中に愕然とした

開発に携わって約1年が経とうとしている。まだ販売はされていない。コロナの影響で工場がとまり、行う予定だったプロモーションもすべて白紙になっている。

ここまで書いてきたことはすべて商品部全員と一緒にやってきた。試作品の味見も男性だけではなく、女性の意見も取り入れるために、そして好き嫌いで判断しないように毎回みんなで参加した。取引先とのやり取りや、デザインのチェック、ここに記載していない仕事量はざっと何十倍もある。相当な紆余曲折を経てやっとここまできた。

なんとかして成功させたい。多くの困っている人を救える商品だ。

販売網

できれば海外、特に中国に販売網を広げたい。それにはかなり強力なネットワークが必要だ。

商品部により様々な卸売り業者とのコンタクトが開始されていた。ただ、担当レベルとしかつながれず新商品の栄養素や身体の事、ダイエットに精通している人が担当にいなければ、取り扱ってくれることはない。商品の良さを理解できないのである。

幸運なことに北島さんの紹介で大手食品商社にコネクションをつくることができた。早速、資料をつくり提案までいたったのだが、高すぎて売れないとのことだった。ただ非常に成分は良いのは理解している。御社と一緒にやることには興味があるので、是非もっと安い商品であれば再度ご提案いただきたいとの返答だった。

商社の取り扱い対象は、良いものではなく、売れるものというのが優先なのだ。当然か、、、

成分を減らしても何か特徴をつけて見栄えさせ価格が安ければ取り扱ってくれる。効果もどうでもいい。売れればいいのだ。

ビジネスのきびしさに直面

私はこれを聞き愕然とした。

扱ってくれなかったからではない。本当に良いものは一般にはなかなか流通しないからである。こういった事情からサロン内、自社HPでしか販売できないのだ。

ドラッグストア、スーパー、コンビニに売っている健康食品的なものの中身は全部疑わしい。ということを身に染みて知ることになった。

もちろんコスト削減は、精一杯努力している。商品部が仕入先、工場、ありとあらゆる可能性を考えて、品質を下げず交渉に交渉を重ねて1％でも下げることができないか日々努力しているのを見ていた。代わりに別の成分を追加してもらったりもしていた。

続く・・・

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